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分散型取引所とは?何が画期的でどんな取引をする?

2019.08.20

コラム

分散型取引所とは?何が画期的でどんな取引をする?

普及が期待される分散型取引所(DEX)
商取引の中心として、さまざまな商品や証券などを集中的にやりとりする場である取引所は、古くから商業都市などに設けられ、市場経済を支える機能を果たしてきました。現在もなお、東京証券取引所のような大規模で知名度の高いものから、専門的で小規模なものまで、多彩な取引所が存在します。

そうした古典的な取引所の一方で、昨今は分散型取引所というものが注目を集めるようになっています。将来は取引所のスタンダードになり得るとも期待される分散型取引所とはどのようなもので、どんな取引がなされるところなのでしょうか。今回はその特徴について解説していきます。

分散型取引所とは何か
分散型取引所というワードに聞き覚えがあるという方は、おそらくブロックチェーンや暗号通貨関連の領域で目にされたのではないかと思われます。分散型取引所はDapps(分散型アプリケーション)の主な活用事例と目されているもので、現代や近未来における社会ニーズに適応し、信頼できる第三者を必要とすることなく、安心・安全で確実な取引を行える、新たな仕組みをもった取引所です。

分散型取引所は、Decentralized Exchangeを直訳したもので、頭文字をとり、しばしば「DEX」の略称でも呼ばれています。分散型取引所で最大の特徴といえるポイントは、管理権限などをもった特定の運営主体が存在せず、個人同士が直接やりとりを行うことができる点にあります。

暗号通貨のやりとりを行う取引所でも、この分散型ではない一般的な取引所の場合、運営や管理を担う中央の事業者などが存在します。運営はその特定の主体によるルールで進められ、利用する個人はその管理運営主体を信用して、自らの重要な情報や資産、つまり秘密鍵や暗号通貨を預けているかたちになっています。

この場合、運営主体の内部関係者が不正に資金を引き出したり、悪意あるハッカーに管理ポイントが攻撃され、秘密鍵とともに資金の流出が発生したりするリスクがあります。

一方、分散型取引所では、不特定多数の参加者がブロックチェーンネットワークに加わり、いずれも同等の立場で、売買したい人同士が、自ら管理する秘密鍵とアドレスにより直接取引を行います。取引所が提供するのは、売買注文の表示やそのシステムのみで、Dappsとしてリリースされれば、あとは自律的に稼働、参加者同士だけで支えられていくこととなるのです。

分散型取引所だと何が良い?
こうした分散型取引所の場合、まず先述した一般的取引所で考えられる内部不正やハッキングのリスクを事実上なくすことができます。これは非常に大きなメリットで、誰もが大切な資産を守り、安全で透明性の高い、希望の取引を行える環境が整うこととなるでしょう。

取引の履歴などは、ブロックチェーン上に記録されていくため、半永久的に保持され、本人や相手、他人も含め、誰も改竄などの不正を行うことはできず、確実に反映・実行されます。ネットワーク全体で記録を保持していますから、たとえどこかが攻撃や故障で深刻な障害を受けても、資産が逸失したり、取引が無効になったりすることがありません。

そもそも運営主体がありませんから、運営側が倒産するといった破綻や閉鎖のリスクもなく、ゼロダウンタイムで堅固な、安定性の高い取引環境を確保できます。政治的な介入の可能性もありません。

このように、ブロックチェーンの技術概念と分散型の仕組みにより、取引所として理想的な、トラストレスでセキュリティにも強い性質をもたせることができるのです。分散型取引所は、こうした特徴から次世代の取引所として、普及が期待されています。

現時点では、取引対象通貨のバリエーションが少なかったり、参加者が限られるため流動性が低かったりといった問題があるほか、取引時の本人確認などが不要である特性から、マネーロンダリングに利用される可能性などが指摘されていますが、技術的な進展や普及による認知向上などで、これらの点に関しても改善されていく可能性は十分にあり、そうすればより優れた取引所のかたちとして洗練されていくことでしょう。今後の動向にも、ぜひ注目したいですね。

(画像は写真素材 足成より)