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ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの意味と可能性

2019.02.23

コラム

ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの意味と可能性

近未来社会の鍵?ブロックチェーンとスマートコントラクト
昨今、急速に注目を集めるものとなっているブロックチェーン技術は、産業構造・社会構造を大きく変革する可能性を秘めたものとして期待されています。その応用範囲は柔軟できわめて広く、インパクトも多大と見込まれることから、インターネット登場以来の革命がもたらされるともいわれるほどです。

その応用・活用を促進するものとして、もともとブロックチェーンとの相性が良い「スマートコントラクト」は不可欠な概念と考えられています。現在は、ブロックチェーンといえば仮想通貨のイメージが先行していますが、その本来の力、可能性や将来性を知り、評価する上でも、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの理解は欠かせません。

スマートコントラクトの広義概要は先にみてきましたから、今回はブロックチェーンにおけるスマートコントラクトに絞り込み、それがどのようなもので、どう発展していくとみられるのか、学んでいきましょう。

トラストレスで自動実行!
スマートコントラクト(Smart Contract)は“賢い契約”の名称から推察されるように、ごく簡単にいうと契約プロセスの自動化にあたる仕組みです。取引など何らかの契約内容と、それを実行する際の条件をあらかじめ定義としてプログラミングしておくことで、人を介することなく、契約の作成から確認、締結、履行まで、一連のプロセスを確実かつ自動で完了させることができます。

従来の契約で必要だった契約書の作成・取り交わしや、当事者らの間に保証として立てる仲介者・管理者などの第三者は不要になり、デジタルシステム化を施すことで、スピーディさとローコストを実現しながら、確実に強制力をもって最後まで約束通りに内容が履行される仕組みを維持できる点が特徴です。

単純で原初的なスマートコントラクトは自動販売機などが良い例ですが、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトは、より発展的可能性を秘めています。

ブロックチェーンは、特定の権限をもった管理者やサーバーを置かず、互いに正しさを保証し合う不特定多数のノードによるネットワークで成り立ち、そこで記録されたデータは、全てが公開の上、分散管理される仕組みになっています。

チェーン状に特別な関係性を取り結んで連結されたデータは、不正改ざんを許さず、すぐに異常を発見することができ、攻撃や障害が発生しても、正常なデータから復元することが可能なため、高い耐改ざん性と安定性のある管理・運用が永久的に行えるものともなっています。

こうしたブロックチェーン技術と組み合わさったスマートコントラクトは、あらかじめ取り決めた契約成立のために満たすべき具体的な条件など、その内容をブロックチェーンに書き込んでおき、条件がそろった際にプロセスを自動実行、トランザクションの成立へと流れるものになります。

スマートコントラクト単独では、プログラムとしての自動履行する契約内容がハッキング攻撃などで改ざんされてしまうリスクがありますが、ブロックチェーン技術によってこれが高レベルに防がれ、より確実で間違いのない取引契約を結べます。

ブロックチェーンのオープンな特性から、誰でも記録を閲覧できる高い透明性も確保され、どんな相手ともトラストレスに、必要な契約を不正や不履行の心配なく、交わすことができるようにもなるでしょう。

どのポイントにも管理者や仲介者が不在で、システムによる自動実行となるため、決済・取引成立にかかる期間の短縮や人件費に代表される各種コストの大幅な削減も見込めます。

このように、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトは、多くのメリットを生み出し、さまざまな分野に応用できる契約・取引のプラットフォームを容易に構築して、自立稼働させられるようになると考えられるのです。

商品やサービスの購入・提供、物流、雇用、ライセンスのやりとり、有価証券取引に不動産など権利関係と、私たちの日常生活を取り巻く社会環境を見渡せば、あらゆるところに“契約”シーンがあることはすぐさま理解されるでしょう。

ブロックチェーンのスマートコントラクトが対象にできる領域は、その全てといって過言ではありません。主要仮想通貨のひとつとしても知られるイーサリアムなどは、すでにスマートコントラクトに対応し、プラットフォーム提供を行っています。ブロックチェーンのスマートコントラクトが築いていく未来に期待したいですね。

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(画像は写真素材 足成より)