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BCに分岐!トランザクションへの影響は?

2019.01.31

コラム

BCに分岐!トランザクションへの影響は?

期待のブロックチェーンで広がる仮想通貨
近年、AIやIoTへの関心が高まるとともに、インターネットテクノロジー分野では、ブロックチェーン技術に注目が集まるようになっています。ブロックチェーンは、これまでのWebサービスや社会サービスの仕組みを根本から変える可能性のある技術概念であり、まだ発展途上な面があることは確かですが、今後の利活用において非常に高い将来性があるものと考えられています。

このブロックチェーンを基盤技術とし、すでに数多くのベンチャーや一般投資家などを含めた参入で、成長市場として大いに活性化をみせているのが仮想通貨(暗号資産)です。ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨については、すでにかなりの知名度を得たものともなっています。

新たな資産運用面での活用はもちろん、その独自経済圏の確立によるさまざまな社会問題の解消、グローバルベースで保証される利便性・透明性の拡大などから、期待されるところも大きい仮想通貨ですが、興味関心を抱き始めたばかりの方にとって、まだまだ分かりにくい部分も多いことでしょう。

大きな流れとして理解できれば、ブロックチェーンの仕組みは比較的シンプルなものですが、技術的に、概念的に、理解を深めようとしていくと、なかなかに奥深いものでもあります。関心をもって研究する方の場合はともかくとして、多くの方にとっては、まず取引において身につけておきたい知識、基礎基本の習得や疑問・不安点の払拭が重要ですね。

こちらではそうした方に向けた情報提供を進めています。今回は時折発生するブロックチェーンの分岐と、その際にトランザクションはどうなるのかという疑問についてお答えし、解説を行っていきます。

1本であるはずのチェーンが分岐?
ブロックチェーンは、1本の鎖状をなすことで正しさを保証し、耐改ざん性の高いほぼ永久的な保存を可能にし、信頼性も高い記録としてオンライン上に刻まれていくデータベースの働きをしています。しかしブロックチェーンは、一時的なものながら、この1本であるはずのチェーンが自然発生的に枝分かれするということもあります。

この枝分かれを分岐(フォーク)といいますが、発生しても管理主体を置かないブロックチェーンの仕組み上、運用はそのまま継続されるため、マイニングなどの作業も続いていきます。ならば分裂状態は解消されないのでは?と思われるかもしれません。

実は、ブロックチェーンにはそうならないためのルールがあり、ここでは“早く長く”先のチェーンを形成できた方を正しいものとするようになっています。

マイナーは報酬獲得を目指して活動しますが、この“早く長く”の争いに負けた方のチェーンは無効化され、自動消去されるため、こちらにつくと報酬が得られなくなります。

よってより正しいと見込まれる方、承認が集まる方について活動するようになり、どちらか一方へ計算リソースが集まって生成に差がついてきますから、結果的な多数決といえるかたちで正しいチェーンが決定され、分岐も解消されるのです。

なお、なぜこうした分岐が発生するかですが、それはマイニングの成功が別々のマイナーで、ほぼ同時に成功してしまった場合などが考えられます。

無効なチェーンに入ったトランザクションはどうなる?
さてここで大きな問題として、長い方のメインチェーンが正しい1つのチェーンとして選択され、伸び悩んだ無効化されるチェーン側のブロックはどうなるのか、そこに含まれたトランザクションも存在しないものになってしまうのか、という疑問が生じます。

トランザクションに関わるユーザーとしては、属するブロックが決まって成立したはずの取引が、無効で自動的に削除されるチェーンにあるとしたら、記録から消滅してしまう、承認を取り消されてしまうのではないかと心配になるのも無理はありません。

こうした短いチェーンで無効化される側にあったブロック、「オーファンブロック」と呼ばれるものに含まれたトランザクションはどうなるのでしょうか。

実は、心配されるような取引上の影響はほぼありません。というのも、生き残れなかったオーファンブロックのトランザクションデータは、すべて未承認データとして扱われる仕組みになっており、あらためてこれから承認すべきデータとしてそのまま保管されますから、数ブロック以内には必ずメインチェーンのブロックへ取り込まれるようになっています。

はじめからメイン側のブロックに帰属したトランザクションと比較すると、この経緯をたどる分だけ、タイムラグを抱えることにはなりますが、あらためて承認されていくことで、必ず無事に取引は成立・完了となります。こうしたケースで生じるタイムラグについても、個々のトランザクションとして実用的観点からの影響はほぼないといわれており、さほど気にする必要はないでしょう。

いかがでしたか。このように、ブロックチェーンで分岐が発生することはありますが、永続的なものではなく、あくまで一時的なものであること、チェーンの選択により、マイナーへの報酬支払いは影響を受けるものの、トランザクションへの影響はほぼなく、データが消えてしまうといったことはないことを理解しておいてください。

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(画像は写真素材 足成より)