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続々登場のウォレットアプリ、どんなことができる?

2018.12.14

コラム

続々登場のウォレットアプリ、どんなことができる?

仮想通貨取引には不可欠?ウォレットアプリとは
ブロックチェーン技術を基盤とする仮想通貨は、現時点で最もブロックチェーン活用の進んでいる領域、多くの人が関心を寄せているジャンルといえるでしょう。あまり技術関係のことには詳しくないという方でも、仮想通貨なら聞いたことがある、取引には興味があるという方も多いかも知れません。

一方で、仮想通貨をめぐっては、Mt.Goxに代表される取引所での資産消失事件や、ハッキングによる巨額流出事件なども話題となり、管理方法としての「ウォレット」に高い注目が集まるようになりました。

注目とニーズの高まりにあわせ、「ウォレットアプリ」のリリースも続々となされている今日ですが、ウォレットについてどれくらいのことが理解されているでしょうか。イメージで何となくとらえていても説明はできない、知っているけれどよく分からないという方がまだまだ多いように思われます。

そこで今回はさまざまな種類のものが登場し、普及しつつある「ウォレットアプリ」について、あらためてそれがどのようなもので、何ができ、どう使っていけばよいのか、整理して学び、考えていくこととしましょう。

秘密鍵とアドレスを管理して取引をサポート
仮想通貨の取引自体は、取引所を利用すれば誰でも直接実行することが可能ですが、その場合は資産を預けているままとなるため、取引所がハッカーの攻撃対象となったり、何らかの障害を発生したりした場合、大切な資産が流出・消失してしまう可能性が出てきます。

取引所の利用では、表面上、直接取引を行っているように見えても、実際には取引所のウォレットを用いているのであり、いわば自分の財布、自分の銀行口座を提出して預け、ユーザーが必要なときにそこへアクセスして処理を依頼、運用するというかたちになっています。

ウォレットアプリは、こうした取引所まかせの状態から、資産管理を分離してユーザーの手元に近いものとし、より便利に、安全に仮想通貨を取り扱えるよう、生み出されたものなのです。

取り扱い可能な仮想通貨の種類や、どのような便利機能を付加しているかなどでそれぞれ特徴がありますが、いずれも“アプリ”の名称が示すように、スマートフォンなどでアプリストアから該当のものをダウンロードし、必要な設定などを行えば使い始められるもので、仮想通貨の管理にかかる基礎機能が搭載されています。

メリット・デメリットを知って使いこなそう!
基礎機能にあたるのは、仮想通貨の送受信(送金/受け取り)や対応店舗における決済利用、残高照会といったものです。ウォレットアプリを用いれば、こうした機能がすぐに利用でき、PCにインストールするソフトウェアタイプのウォレットに比べても、携帯性に優れ、直感的でシンプルな操作により、誰でも手軽に使える点がメリットとなっています。

仮想通貨の取引では、秘密鍵とそれに対応して作成される公開鍵、アドレスが必要になります。ウォレットが銀行口座にあたると考えれば、アドレスはその口座番号のようなもので、これを指定して入金・送金を行います。

本人認証のポイントとなり、その資産の所有権限を握るものとなるのが秘密鍵で、ユーザーは自らの秘密鍵を安全に、確実に管理することが何より重要となりますが、ウォレットアプリはこの秘密鍵の管理をサポートするものであり、そこから取引にかかる公開鍵、アドレスを管理、仮想通貨資産運用全般の管理を担います。

取引所に預ける場合に比べ、秘密鍵を自らの手元にある端末の中のみで管理できるようになりますから、ハッキングリスクの低減などセキュリティ面での改善が見込めます。

端末の紛失や故障、誤操作などに備え、ウォレットを復元できるバックアップ機能、マスターシードと呼ばれるウォレット固有のパターンを定義した値を呼び起こす鍵になるパスフレーズ(復元フレーズ)の提示機能なども搭載されており、万が一のシーンでも資産を復元できる仕組みを利用できるメリットもあります。

気になったときにいつでも取引履歴を手元で確認したり、残高照会を行ったりするのにも便利で、仮想通貨のチャートチェックなど、リアルタイム取引をサポートする機能を搭載したものもあります。ビットコインなど主要仮想通貨に特化したタイプから、幅広いトークンの一括管理を可能にするタイプなど、扱いたい仮想通貨や利用スタイルにあわせて選択することで、利便性がぐっと高まる点もアプリならではのメリットでしょう。

一方で、ウォレットアプリにはデメリットもあります。セキュリティの強化はそれぞれのアプリで図られていますが、原則としてオンライン環境下での管理になりますから、一定のハッキングリスクやウイルス感染リスクは存在します。オフラインでの管理に比べると、どうしてもセキュリティとして劣りやすい面がありますから、十分注意しましょう。

アプリそのものの信頼性は確かか、レビューなどで確認することはもちろん、端末にもセキュリティソフトを導入し、安全管理をより徹底することが大切です。

バックアップ機能が用意されていても、きちんとその仕組みを理解し、万が一に備えて対策を講じていなければ意味がありません。端末故障で初期化を行ったために、ウォレットへのアクセスが行えなくなり、全資産を失ってしまう、動かせなくなるということも考えられます。利用を始めたら、必ずバックアップを取るようにしましょう。

そうした対策を講じる際、パスコードや秘密鍵をデジタル管理してはいけません。紙媒体に記して貴重品扱いの管理をするなど、デジタルから切り離したところでの確実な保管を図ってください。

いかがでしたか。仮想通貨を便利に用いていくには、ウォレットアプリが非常に有効な働きをしてくれます。自分のスタイルにあったアプリを厳選し、注意点を踏まえた上で賢く活用してみてくださいね。

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(画像は写真素材 足成より)