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医療緊急性判断の「ドクターQ」がブロックチェーンを導入

2018.11.11

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医療緊急性判断の「ドクターQ」がブロックチェーンを導入

大幅アップデートで「DoctorQchain」を構築
AIなど先端技術を活用した医療系製品開発に取り組む株式会社NAMは9日、同社の展開する医療用緊急性判断自動応答プログラム(チャットボット)型アプリ「ドクターQ」の大幅アップデートを実施、そのひとつとしてブロックチェーン技術の導入を行ったことを発表した。チャットボットをイーサリアムネットワークと同期するかたちで、独自のハイブリッド型ブロックチェーンシステム「DoctorQchain」を構築する。

「ドクターQ」は、NAMの代表である中野哲平氏が独立行政法人情報処理推進機構の未踏事業で個人開発したボットシステムをベースとし、医療機関と患者をつないで治療をサポートするもの。患者は気になる症状を伝えることで、受診の緊急性をスムーズに知ることができる。医療機関・医師側は、治療が必要な患者に早期の対応を促せ、治療効果を改善できると考えられるほか、これまで難しかった慢性疾患を有する患者の経過チェックなど、必要なフォローを効率よく行えるようになる。

使いやすい「LINE」上のやりとりで、チャットボットが患者からの相談に対応、カルテに記載すべき情報や医師が確認すべきデータ、患者に通知すべき情報などを自動で収集し、整理していく。

今回、このデータ管理にブロックチェーンを導入、データの品質と透明性、可視性を担保し、正確に、確実に記録されていく「DoctorQchain」の仕組みを確立したという。

改ざん不可能なかたちで医療情報を蓄積
「DoctorQchain」は、「ドクターQ」に集まる多くの医療情報をそのままブロックチェーンにのせるものではない。まず、データ収集のプロセスには人を介入させず、自動で既存のHadoopなどデータプラットフォームへの統合を進めさせる。

あわせて「Apache NiFiシステム」を介して、データの読み込みとハッシュ化を実施、ローカルのブロックチェーンに記録を行う。公正な検証を可能とするため、このローカルブロックチェーンの状態は、パブリックブロックチェーンのイーサリアムネットワークと定期的に同期される。

このハイブリッド型をとることで、データの公共性を保ち、トランザクションのコストも削減しながら、安全で改ざん不可能な確実性をもって、貴重な情報が蓄積されていく医療情報システムとしての運用が可能になるとしている。

開発環境にはDocker(18.03.1)を利用、医療機関や研究機関がノードを立ち上げやすいようにDockerベースとしたという。参加する機関や施設が増えれば増えるほど、公平な運用と有用性が高まっていくと見込まれる。

なお開発環境については、Pythonが(3.6.1)、Ethereum(2.3.2)、Geth(1.8.0)の仕様となっており、準備が整い次第、Githubで公開すると案内されている。

「ドクターQ」のアップデートではこのほかに、これまでのボタン式対話から、よりナチュラルに利用できる自然対話型への転換や、LINEボット以外の複数プラットフォームにおける展開対応がなされている。

今後はTelegramやFacebook Messenger、Twitterなど多様なSNSプラットフォームをカバーし、グローバルな展開を目指すほか、よりシニア層にも使いやすいスマートスピーカーでの音声サービス対応なども進めていく方針としており、次世代の医療サポートインフラとして幅広く活用が期待される。

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(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社NAMによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000032681.html